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気功の習熟

◆気功習熟の心得◆

気功が身体にいいことは、疑いもなくひろく認められるようになっていますが、人によっては、かなり効果がある人と、なかなか感じない人があるのが実情です。十人十色とはいえ、何か秘訣はないものかとよく聞かれます。その点においては、次のことが大事なことです。

◆【1】自信と決心と根気を持つ◆

自信と決心と根気は、気功を身に付けるための原動力で、中国では「三心」(自信心・決心・恒常心)といわれています。
気功は何千年も前からすでにあったものの、そのわけについての研究が不十分なことと、その働きや効果に関しての説明が様々あるために、一般的に言って疑われやすいのです。正しい認識を持たないと、なかなかやる気になりません。たとえやり始めた人でも、いったん何か異常が起こったり、困難にぶつかったりすると、止めてしまいます。これでは、当然効果が落ちるのでしょう。必ず「三心」を持つことです。
そのためには、次のことを心得ましょう。

【1】気功に対する認識を深める

ふだんから気功に関する読み物などをめくり、理論的に認識を深めましょう。これまで多くの人は、全く信じないところから半信半疑になり、そして、大きく興味を持つようになったのです。資料をたくさん読めば読むほど、気功に対して理解が深まり、自分からもやってみようという意欲が湧いてくるものです。理論が行動に結ばれるというわけです。

【2】気功の効果の「手本」を参考にする

気功で効果があった典型的事例を参考にしましょう。多くの患者が、こういう感想を持っています。友達が気功をやって健康を快復した。身体が丈夫になった。そして、再び仕事を始めた。などという話を聞いたら、ヒントを与えられ、ついていくようになったということです。いわゆる「手本」の効果です。

【3】気功の効果を実感体験する

出来るだけたくさんやりましょう。気功の練習をしているうちに、一定の知識が得られ、さらに人の手本にもなるのです。そうすると、自分でやることは、ますます大切になります。実線を通して、自分なりのやり方を見出すことができます。これで「三心」がますます堅くなります。

◆【2】身体をリラックスさせ、心を落ち着かせ、自然に任せる◆

全ての気功に共通する秘訣です。
気功の練習は様々あっても、リラックスした体、穏やかな気持ち、そして無理なく自然に任せる動きがもっとも基本になります。

【1】身体をリラックスさせる

気功の練習において、リラックスは最も重要なところになります。初めから終わりまで気をつけなければならないところですが、往々にして忘れられているのです。
リラックスとは、練習に入る人が、身体の各部の力を抜いて緊張をほぐし、柔らかい状態にすることです。身体の各部というのは、漢方医学では、経絡や臓器、手足などのことをいいますが、現代医学では、筋肉や関節、大脳などを含む全身の機能と器官のことを指しています。
身体がリラックスしていると、血液の循環がよくなります。これは身体を休めるのに一番良い方法です。脳細胞の新陳代謝を促し、大脳機能の調整が有利になります。そして、内気の発生、保存、運行にも役立ちます。ですから、身体がリラックスしていればいるほど、気が強くなり、練習の効果が上がるわけです。
それでは、どうしたら身体をリラックスさせることができるのでしょうか。この場合、次の3つがポイントになります。

  • 調身(正しい姿勢をとること)

どんな気功法でも、必ず頭を前向きにして首や腰、上半身を垂直にし、胸を軽く張り、目を余り大きくしないようにします。そして、顎(あご)を少しからだの方に引き、肩を落とし、両手を自然に垂らします。足を肩幅に広げ、膝(ひざ)を軽く曲げます。舌は軽く上顎につけます。
この姿勢は誰かモデルが存在するのではなく、自ら体験して最も自然な状態を決めることです。

  • 調息(正しい呼吸をすること)

自然呼吸にしても、腹式呼吸にしても、必ず息を細く、長く、ゆっくり、そして均等に、という要領です。

  • 調心(意識を集中させること)

体のどこに集中しても、あるいは、体以外の所に集中しても、必ず「真面目」ということを避けてください。つまり、集中しているようで、集中していないような方がいいのです。赤とか白とか、何かの色のイメージにしても、あるいは、熱いとか冷たいとか、何かの感覚を想像するにしても、あまり大きく期待しないで、有るようで無いような、あやふやな方が、むしろ効果的です。余りに追求すると、逆に体が緊張し、精神が興奮してくることがあります。ひどいことになると、いわゆる「偏差」ということも起こりかねません。

【2】心を落ち着かせる

心の落ち着きは、直接練習の効果に影響するものです。「入静」といいますが、速く心を落ち着かせるほど練習の効果が大きいのです。
「入静」とは、大脳の思惟がある一点に集中して、ほかの事はほとんど考えていないことで、相対的に安静した気功状態です。この場合、大脳は、まだまだある程度興奮していて、睡眠と目覚めの境目に置かれているのです。
入静状態に置かれている人は、体の機能が、特に大脳と神経系統が保護されており、外部からの悪い影響や、内部の病気による刺激を防ぐことができます。また、入静状態では、内気の発生と、経絡や各臓器への流通がしやすくなります。
人間hあ、いきなり入静状態にはいることできるかどうかというと、やはり、ちょっと難しいです。ひょっとしたら、興奮して雑念が入るかもしれません。しばらく努力をして条件反射になると、思惟活動が単純化し、考えることもだんだん規則正しくなり、雑念が無くなっていきます。そうすると、何も見えない、何も聞こえない、自分のことさえ忘れてしまいます。「我を忘れる」というのがこの意味でしょう。
それでは入静の方法について説明します。

  • 環境(入静のための環境作り)

気功の練習を始める前に、入静のための環境つくりをしましょう。たとえば、静かで空気が新鮮なところや、景色の美しいところなどを選びます。また、光線や温度などをも適切にします。自分自身の方では、何かやりかけたことがあったら、取りあえずそれを済ませるとか、何かによる悩みや焦りをひとまず忘れることで、心身ともにリラックスして気功の練習に臨むことが大切です。すぐに入静できなくても、焦らずに自信を持って根気よく続けることです。それから、大小便を済ませておき、きつくない服を着、さらに、ベルトは緩めておきましょう。

  • 方法(入静の方法)

入静の方法として、「数息法」、「聴息法」、「随息法」、「止観法」、「観想法」、「黙念法」、「放松法」があります。

【3】自然に任せる

自然に任せるということは、つまり、気功の練習をする時、生理学的解剖学的に正常の状態にすることです。一人一人の年齢や性別、そして体質は千差万別で、気功の練習は、必ず、自分自身の条件に合わせてやらなければなりません。同じパターン、同じ結果を求める必要はありません。無理のない動きやポーズ、無理のない呼吸、無理のないイメージをすることがとても大事です。すべて「自然に任せる」ということです。

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